ユニオン新聞7月号

山田さんの負った障害のすべてを公務災害として認定

  郵政ユニオンと郵産労、そして、支援する会が力を合わせて闘っている伊豆高原郵便局パワハラ暴力事件訴訟の勝利をめざす闘いは、まさに勝利への第一歩となる重大な局面を迎えました。
  6月16日、郵便局会社から、原告・山田佳史さんの代理人事務所に、山田さんの負った障害のすべてを公務災害として認定するという連絡が入りました。

  山田さんは、2002年頃から局長・村上をはじめ、職場ぐるみで、人格・人間性を否定する暴言・暴力や退職強要などのイジメを受け続け、その結果「アスベルガー障害・不安障害・抑うつ状態」との診断を受けました。
  そして、2005年には精神保健法に基づく保健福祉手帳の交付も受けました。
  さらに、2006年4月20日、山田さんは局構内で、同僚から暴行を受け、外傷性脾損傷及び腹腔内出血の重傷を負い、それがきっかけでPTSD(心的外傷)を発症します。
  ただちに傷害及びPTSDについて公務災害の申請を行うものの、郵政公社(当時)は、加害者の「私的怨恨」によるものとして公務外認定を行い、PTSDについては判断すら行いませんでした。
  さらに、2006年に、人事院に対して、審査申立とPTSDについて認定を行うように求めましたが、公社の公務外認定を追認して申立を棄却、PTSDについては再び判断すら示しませんでした。
  そして、2009年1月、静岡地裁に公務災害認定を求める行政訴訟を提起したのです。

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  日本郵政轄ミ害補償事務センター長による2010年6月14日付「公務災害補償通知書」には次のように記載されています。
  「あなたは、国家公務員災害補償法の規定により、下記の災害に対する補償を受けることができますので通知します。なお、先の郵災補41495(2006年10月18日)「災害認定通知書」は取り消します。災害の発生日は2004年6月10日及び2006年4月20日 、傷病名は不安障害、抑うつ状態、心的外傷後ストレス障害、外傷性腹腔内出血(牌損傷の疑い)、外傷性牌損傷、腹腔内出血 」

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  山田さんの要求はほぼ満たされていると言っていい内容です。
  また、山田さんは、就業規則を盾に本年2月1日付で解雇されていますが、これも取り消しとなり、未払い賃金やすべての治療費等についても会社側は全額支払うとしています。
  一旦、当局及び人事院が公務外認定を行った事案を再び公務災害として認定し直すケースは極めて稀ですが、山田さんとご家族の会社側に対する猛烈な怒りと支援の輪がそれを突き動かしたに違いありません。
  山田さんが希望に胸を膨らませて入局した翌年から4年間もの長きにわたって局長を先頭に職場ぐるみでイジメ抜かれ、地獄の苦しみを味わい、3年9ヶ月の病休と休職期間を経て解雇され、いまだに障害を引きずりながら本人も家族も必死で生活しています。会社側は、「上外認定」を変更した理由を、「資料を精査した中ではやはり公務災害にするべきだとの結論に達したから」などと言っていますが、一切の隠ぺいや虚偽をやめ、どのような資料をどのように評価して認定を変更したのか、個別具体的に説明すべきです。
  それを、先行して闘われている静岡地裁沼津支部での民事訴訟において示すべきですし、会社側の誤認定という重大なミスの責任の負い方も明らかにしなくてはならなりません。また、会社の意向を追認した人事院の責任も問われてくるのは当然です。

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  山田さん本人やご家族の闘いはまだ道半ばです。支援する会の取り組みも、本年4月には地元、伊東市駅前や伊豆高原郵便局周辺での情宣活動、そして、伊東市役所での支援集を行ってきましたが、山田裁判の完全勝利をつかむためにも、一層の支援強化が必要です。
  公務災害認定という重要な局面を最大限活かしつつ、山田さんの笑顔を取り戻すために、引き続き闘い抜きましょう。

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正社員化を求める6・22本社前集会を開催

正社員化を求める6・22本社前集会  6月22日12時30分から日本郵政本社前で「正社員化を求める6・22本社前集会」が行われました。
  集会は、「郵政労働運動の発展をめざす全国共同会議」(以下、全国共同会議)が主催し、この間、取り組んできた正社員化を求める運動の集約として取り組まれました。

  郵政ユニオン須藤書記長の司会で進められ、「全国共同会議」を代表しての主催者挨拶は、山崎郵産労委員長と松岡郵政ユニオン委員長が、それぞれ今集会の意義と公正・公平な正社員化を求める決意を込めて挨拶しました。
  続いて、情勢と経過報告を日巻郵産労書記長が行い、交渉経過や署名の取り組みでの職場の反響、さらに郵産労全労連の全国キャラバンの報告など、この間の共同の闘いの成果を確認しました。
  職場からの訴えには、大阪から天野さん、兵庫から池田さん、東京から相良さん、神戸から岡さんが、それぞれの思いと職場を代表しての訴えを行いました。
  職場の期間雇用社員の発言を受けて、「公正・公平な正社員化を実現しよう!」と本社へ向けたシュプレヒコールを郵政ユニオン松原さんの音頭で元気よく行いました。
  最後に集会のまとめと団結ガンバローを司会の郵政ユニオン須藤書記長が行い、集会は終了しました。

 「公正・公平な正社員化を要求する」署名
2万2126筆を本社に提出

2万2126筆を本社に提出  集会終了後、13時30分から本社会議室で署名の提出を行いました。
  提出には、松岡郵政ユニオン委員長、山崎郵産労委員長をはじめ8人の組合員が立ち会い、3月4日院内集会以降に着信した「均等待遇署名」と合わせて、合計2万2126筆の署名を日本郵政(株)の労働係担当に手渡してきました。

重大な過失がなければ、応募者全員採用を行え!

  6月15日から職場での応募がはじまっています。
  しかし、ある支社では、応募者に対して所属長の「評価調書」を提出するような指示が行われています。
  従来の正社員登用では「所属長推薦」なる恣意的な選考が行われてきた経過があり、これと同様の手法を行うのであればきわめて問題があります。亀井金融・郵政担当大臣は辞任しましたが、大臣の国会答弁は生きています。日本郵政が、亀井大臣辞任を利用し、正社員化を縮小させることがあってはなりません。
  正社員化要求に関して本社交渉を強化するとともに「応募者全員採用を行え!」と言う声を大きく広げていきましょう。

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普天間撤去、辺野古NO

  普天間基地の移設先を「国外、最低でも県外」といって、結局は名護市・辺野古に決めた鳩山前首相。鳩山政権は吹っ飛び、辺野古基地建設反対の大きな局面を迎えている中で2010沖縄ピースが開催された。

世界一危険といわれる普天間基地  6月22日(火) 沖縄ピーススタート

  前泊の2人に続いて、広島、大阪、神奈川から参加者集合。いよいよ、2010沖縄ピースサイクルのスタートだ。
  午後、沖縄県庁を訪問。平和・男女共同参画課に県知事宛のメッセージを届けた。メッセージ総数は35通。
  夕方から、「6・23国際反戦沖縄集会」事務局長の比嘉宏(ユニオン那覇支部)さんを交え、結団交流会。

  6月23日(水) 国際反戦沖縄集会に参加

  午前9時、那覇市内のホテルを南部に向けて出発。街頭アピールしながら、ひめゆりの塔をめざす。
  ひめゆりの塔前に11時に到着。
  11時30分「月桃の花」を歌いながら魂魄の塔前までのピースウォークに参加。12時に魂魄の塔で平和アピールと黙祷。
  県の慰霊祭が行われる摩文仁では菅総理が来訪。基地負担に対する沖縄へのお詫び感謝をいい、会場からも「帰れ」と抗議の声が上がった。
  会場までの道路沿いには「『怒』菅直人首相 感謝はいらぬ、普天間基地持って帰れ」と民主党糸満市議団の横断幕が掲げられていた。

伊波洋一宜野湾市長にメッセージ  12時50分からは「第27回国際反戦沖縄集会」が始まる。オープニングは海勢頭豊さんの歌に、金城実さんの踊りとにぎやかなスタート。
  主催者あいさつは昨年、沖縄ピースサイク20周年記念講演をしていただいた石原昌家沖縄国際大学名誉教授。
  靖国訴訟団、グアムからはビクトリア・レオン・ゲレロさん、徳之島、かまどぅぐあのつどい、辺野古から安次富さん、高江から伊佐さん、泡瀬干潟を守る会と挨拶、アピールが続いた。
  伊波洋一宜野湾市長で最後に高里鈴代さんの閉会のあいさつで終わった。
  日程上、宜野湾市への訪問が困難で伊波洋一市長へは直接手渡した。メッセージ総数58通。
  集会後は再び那覇のホテルを目指す。時々、通り雨の降る天気だが、無事に終了。

  6月24日(木) 那覇―R58を北上―辺野古へ

辺野古の浜  やや早起きして、出発。北部名護へと一気に行く行程である。走行約75キロ。那覇、浦添の市街地を抜け、普天間基地、嘉手納基地を通り過ぎ、読谷村へ。恩納村の海岸を、海の向こうに伊江島タッチューを望みながら軽快に自転車走行。西海岸からヤンバルの山越えで東海岸、15時には辺野古へに到着した。
  「二見情話」で有名な二見の民宿てるやに宿泊。オーナーの照屋さんが経営する「二見パーラー」で夕食と交流会。
  議会と参議院選挙中でもあり多忙な東恩納琢磨・名護市会議員も合流し、交流を深めた。東恩納議員は9月に名護市議選を控えている。基地推進派が、市議会多数派をもくろみ、熾烈な選挙戦が既に始まっているともいえる。基地移設反対派が多数を獲得し、辺野古基地建設に明確に反対を表明している稲嶺市長を支えなければならない。

  6月25日(金) 辺野古〜名護市役所自転車で

名護市役所前で記念撮影  安次富浩さんから辺野古浜で現状を聞く、鳩山元総理の裏切りで辺野古案に舞い戻ったが、「代替施設推進協議会」は解散され、辺野古区だけが誘致決議を上げている。
  基地推進派は「代替施設安全協議会」として復活した。全体的に空気は変わっているが、参議院選、市議選、県知事選と続く選挙は焦点になる。厳しい状況だが全力でやるしかない。
  10時、辺野古テント村を出発。テントに来ていた皆さんに見送られ、一路、名護市役所に向けて自転車走行を開始。NHK沖縄の北部支局の記者も同行取材。
稲嶺名護市長にメッセージを手渡す  途中、激しいスコールでずぶぬれになりながらも11時30分、元気に名護市役所へと到着した。市役所では稲嶺進市長をはじめ、市をあげて出迎えていただいた。
  新田秀樹・事務局長から稲嶺市長に113通の全国からの激励のメッセージを手渡した。稲嶺市長からのねぎらいの言葉と基地反対の固い決意を聞き、2010沖縄ピースサイクルの日程を終了した。
  帰路につく2人を見送り、東恩納市議と昼食。
  名護市議選は今年9月。稲嶺進市長を支える辺野古新基地建設反対派の勝利が重要になる。選挙応援を約束し別れ、5人はオプションコースとして、一時、普天間移設先として候補に挙がった勝連半島沖の伊計島へと向かった。
  6時のNHKのニュースでピースサイクルを大きく取り上げられた。

  6月26日(土) 埋め立てて良い海はない

  勝連半島周辺の海を眺める。どこかの官房長官は「この海域のサンゴはほとんど死滅している」などと言っていたがとんでもない話である。
  ここも本当にきれいな海が広がり、全国のモズクの多くはここで採れる。沖縄のどこにも埋め立てて良い海はない。
辺野古テント村  参加された皆さん、大変お疲れ様でした。メッセージをいただいた皆さん、ありがとうございました。

  2010全国ピースサイクルはスタートしました。反戦、反核、平和をめざして、今年も元気に全国を自転車で走り抜けましょう!


 
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